……よろしいですね?
では思い切り「皆殺し編」ネタバレ情報を踏まえた「宵越し編」考察、行きまーす。
まず最初に、少なくとも「皆殺し編」の最後まで読了した人がこの漫画を読んだら一つの疑問が浮かぶと思います。
疑問:「宵越し編」は一体どの世界の「その後」なのか? ……という。
「皆殺し編」で明らかになった「ひぐらし」世界の惨劇世界観。ルールX、Y、Z。この三つのルールが、登場人物や雛見沢という世界にどういう風に影響するかによって展開が変わってくるというのが、「ひぐらしの
なく頃に」という「可能世界」の物語なのでした。
ルールX……疑心暗鬼によって起こる仲間の暴走によって引き起こされる惨劇。
ルールY……強い意志と目的を持って行われる惨劇。「悪魔のシナリオ」。
ルールZ……惨劇を容認しかねない、雛見沢という世界そのもの。
先ほど「宵越し編」はどの世界のその後なのかと書きましたが、もちろん「鬼隠し編」〜「皆殺し編」までのどの世界のその後でもないという可能性も大いにあります。まあそれでも、一番どの世界の未来に近いのか、ということを考えてみましょう。
まず、「宵越し編」の前提となっているのは昭和58年6月22日深夜に起こった「雛見沢大災害」です。これは「皆殺し編」読了済みの皆様のご存じの通り、火山ガス噴出による自然災害ではなく、ルールYの「悪魔のシナリオ」によって引き起こされた雛見沢住民のジェノサイドです。
原作において、ルールYに基づいて大災害が引き起こされたと描写されているのは「祟殺し編」「暇潰し編」(赤坂の回想による)「罪滅し編」(TIPS「悪魔の脚本」による)そして大災害の真相が判明する「皆殺し編」です。
大災害が起こっていないということになっているのは「鬼隠し編」「綿流し編」「目明し編」の三編です。たぶんね。
……ていうか、アレ? なんで魅音(もしくは詩音)生きてんの? という疑問が浮かび上がってきましたよここで。
「祟殺し編」の「雛見沢村ガス災害追悼者リスト」によれば、園崎魅音は「昭和58年6月22日、雛見沢大災害にて死亡。」となっており、詩音は「昭和58年8月27日、収容先の病院にて自殺。捜査は終了。」……二人とも死んでんじゃーん!!
まあ、詩音の「自殺」というのは結構怪しいですがね。魅音が死んだ(殺された)のは事実としても、園崎家ならもう一人を自殺と見せかけるくらいの芸当はできそうですけどね。それに魅音と詩音が入れ替わってる可能性もあるし。大災害が起こっても、魅音が生き残る可能性もゼロではない……はず。「皆殺し編」みたいに二人とも完全に息の根を止められてない限り。
てか魅音、大災害が起こらなくても彼女の行く末は「かわいそかわいそなのです」なんですけどね……。「鬼隠し編」ではルールXで疑心暗鬼に陥った圭ちゃんに撲殺されてるし。「綿流し編」「目明し編」では、こちらもルールXによって大暴走しちゃった詩音に監禁されて仲間を殺されるところを見せ付けられた挙句底なし井戸にズドンで、死後は犯人扱いだし……魅音かわいそう過ぎだよ魅音!
そんなわけで、僅かな可能性に行き着いたあとの話にしろIFの世界にしろ、「宵越し編」の大人になった魅音さんには大活躍してもらいたいわけです。
そしてもう一つの疑問。
疑問2:「乙部の聞いた『足音』は何か?」 てかこれ、明らかに「雛見沢症候群」じゃん。もしかしなくても末期(L5)じゃん。
……って思うのですがどうでしょう。
外見が悟史にそっくりなので北条家の関係者(もしかしてかなり悟史や沙都子に近い血縁?)かと思ったのですが。……足音を雛見沢症候群の症状と考えるなら、少なくとも雛見沢の関係者である可能性はやはり100パーセント近いのではないかと。
……でも、個人的には平成18年にもなって「雛見沢症候群」が、以前と同じ形で残っているかどうかは疑問ですが。人々の行動範囲がここ二十年ほどでさらに急速に拡大しているのですから、ホームシックや文化依存症候群も以前より希薄なものになるのでは。……逆になにかのきっかけで以前よりも深刻になる、という可能性もなきにしもあらずですが。
とまあ、いろいろこじつけじみた考察をしてみましたが。
今後の展開はいかに? とにかく次回が楽しみです。